熊野市紀和町の丸山千枚田で16日、田植えの集いが開かれ、初夏を思わせる日差しの中、各地から訪れたオーナーらが田植えに励んだ。
日本の棚田百選にも選ばれている丸山千枚田は1601年には2240枚あったと記される。平成5年には530枚まで減少したが、地域住民らが「丸山千枚田保存会」を結成。多くの応援を得て、現在は1340枚まで復元している。オーナー制度は棚田保全などを目的に平成8年度から導入され、毎年、田植えや稲刈りの時期にイベントが行われている。本年度のオーナー数は156組182口。
この日は、県内外から89組のオーナーや家族、ボランティアなどが千枚田を訪れた。受付を済ませたオーナーたちは、早速、自分の田へ。会場では入鹿中学校の生徒たちが長靴の貸し出しや田んぼの案内などボランティアで協力した。
オーナーたちは三重県育成品種「なついろ」の苗を手に丁寧に手植え。子どもたちは泥に足をとられては楽しそうに歓声を上げ、田植えに励んでいた。
午前10時30分からはセレモニーがあり、河上敢二市長が歓迎と、保全協力への感謝の言葉。来賓の県議、市議や県の各部長、神奈川県から訪れた相模女子大の関係者や生徒らが紹介された。
大阪府から参加した山田展靖さん(45)は息子の暁人君(9)とともに田植えに汗。「毎年オーナーになっていますが、長閑で良い所ですね」と笑顔を見せていた。
なお、入鹿中生が制作した丸山千枚田をPRするクリアファイルも会場にて販売され、午前10時過ぎには用意した200枚が完売する人気ぶり。山本時生校長は「実際に販売したことが、生徒たちにとってもすごく良い経験になった。購入してくれたオーナーさんの子どもたちが学校でこのクリアファイルを使い、さらに多くの人に興味を持ってもらうことを期待したい」と話していた。

