心震わす歌声と吹奏楽 ベーレンコーア演奏会響演に会場一体の感動

 混声合唱「ベーレンコーア」(谷川安子団長)の第6回演奏会「ワコーズウインドオーケストラと共に」が10日、熊野市民会館大ホールで開かれ、多くの聴衆を魅了した。会場には音楽ファンらが詰めかけ、美しいハーモニーと迫力ある演奏に大きな拍手が送られた。

 ベーレンコーアは、ベートーヴェンの「第九」を歌おうと2008年に結成された混声合唱団。「ベーレン」はドイツ語で熊、「コーア」はコーラスを意味する。団員は熊野市を中心に紀北町から和歌山県那智勝浦町まで幅広い地域から集まり、隔年で演奏会を開催している。

 今回は4部構成で、多彩なステージを展開した。オープニングでは「南の海の町」を披露し、温かく伸びやかな歌声で幕開け。第1ステージでは「いぬのおまわりさん」や「ドロップスのうた」といった親しみ深い童謡を軽やかに歌い上げたほか、「かぜのなかのおかあさん」などの楽曲を情感豊かに届け、観客を和ませた。

 第2ステージでは、指導者でソプラノ歌手の小玉洋子さんや仲河友紀さんが登場。辻本圭さんのピアノに乗せ、透明感あふれる歌声で会場を包み込んだ。第3ステージでは混声合唱組曲「蔵王」に挑戦。「吹雪」や「樹氷林」など壮大な自然を描いた楽曲を重厚なハーモニーで表現し、聴衆を引き込んだ。

 第4ステージでは、菅生和光さん率いるワコーズウインドオーケストラが登場。「サウンド・オブ・ミュージック」や「ディズニー・メドレー・リターンズ」など親しみやすい楽曲で会場を盛り上げた。

 菅生さんは音楽教員時代の初任地が木本高校。当時、ベーレンコーアの宮崎真一さんと共に吹奏楽部の顧問を務めた縁がある。統合により今年度で閉校となる木本高校からは、最後の3年生吹奏楽部員である石田芽さん、榎本遙香さん、瀬古真心さんも特別出演し、節目の舞台に花を添えた。

 フィナーレではベーレンコーアとワコーズウインドオーケストラが共演。「フィンランディア」や歌劇「アイーダ」より「凱旋の入場」を迫力満点に披露すると、会場は大きな拍手に包まれた。アンコールの「ふるさと」を合唱。観客も一緒に歌い、会場一体となった盛り上がりを見せた。

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