碁石の産地から大活躍 くまのこども囲碁普及会小中高4人が全国大会へ

 碁の黒石に使われる那智黒石の全国唯一の産地である熊野市で、くまのこども囲碁普及会(川邊展央代表)の子どもたちが着実に成長している。5、6月の県大会では門下生4人が見事全国大会への切符を手にした。

 5月4日にあった三重県高校囲碁選手権大会では、木本高校3年生の南和凰君(4段)が準優勝。7月26~27日に香川県で行われる全国高校総合文化祭囲碁の部と、8月4~6日に東京都の日本棋院で開催される高校選手権全国大会にそれぞれ三重県代表として出場する。

 小学6年生から囲碁を始めた南君。高校での全国大会は昨年の団体戦に続いて2度目となり「去年の全国大会は相手が強く、自分の碁が打てなかった。今年は勝ちたい」と意気込みを語った。

 一方、6月1日に四日市市文化会館で実施された少年少女囲碁大会三重県大会では、中学生の部で井谷隼人君(新鹿中3年、6段)が優勝、山本風汰君(有馬中3年、5段)が準優勝し、同普及会の選手2人が三重県代表を独占した。小学生の部では東美織さん(有馬小6年、2段)が県代表の推薦を受けた。3人は7月29~30日に日本棋院本院で開催される全国大会に出場する。

 井谷、山本君は昨年も揃って全国大会に挑んだが、予選で悔しい思いをした。2人は「今年は1次リーグを勝ち上がりたい」と雪辱を狙う。東さんも「小学3年生の時に出た全国大会は自分が弱くて負けた。自分に有利になる碁を打ちたい」と話した。

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