「しゃべり場」が元気の源 有馬笑顔と交流で健康づくり

 熊野市有馬町で毎週水曜日に開かれている交流の場「しゃべり場」が、高齢者らの元気の源として親しまれている。誰もが気軽に立ち寄り、おしゃべりやカラオケを楽しめる居場所として、地域住民の交流と健康づくりを支えている。

 この「しゃべり場」は元市議でカラオケ指導者としても活動してきた和田いく子さんを代表とするグループが運営。会場は有馬町のふれあいステーションなごみ横で、毎週水曜日の午前9時から午後3時30分まで開いている。モーニングと昼食はいずれも300円と格安で提供され、スタッフも全員ボランティアで活動している。

 利用者は地域の高齢者を中心に幅広く、101歳の女性も毎週欠かさず訪れるという。友人との語らいやカラオケを楽しみながら交流を深め、生きがいづくりや健康維持につなげている。

 会場ではおしゃべりに花が咲くだけでなく、カラオケも人気。和田さんは利用者に新しい曲を紹介し、歌えるよう指導している。参加者は覚えた曲を披露することを楽しみにしており、新しい歌に挑戦することが脳への刺激や認知症予防にもつながっているという。

 グループで訪れる利用者も多く、建物の外まで聞こえる笑い声が新たな来場者を呼び込む。90代の女性利用者たちは「毎週楽しみにしている。この場所のおかげで元気をもらっている」と笑顔を見せる。スタッフからも「皆さんが本当にお元気で、逆にこちらが元気をいただいている」との声が聞かれる。

 和田さんは「外へ出て人と会い、お話をすることが健康寿命を延ばすために何より大切。本人だけでなく家族にとっても良いことだと思う」と話す。長年、高齢者支援活動に携わってきた経験を生かし、「高齢者が元気に楽しく過ごせる場をつくりたいという夢が少しずつ実現している」と喜ぶ。今後は有馬地区だけでなく、過疎化が進む木本町などでも同様の交流の場を広げたいという。

 また、和田さんらは口有馬地区高齢者サロン「なごみ」も運営している。毎月第4水曜日の午前10時から11時30分まで開かれ、健康づくりや交流、緩やかな見守りの場として地域の高齢者を支えている。

 人と人とのつながりが希薄になりがちな時代の中、「しゃべり場」は笑顔と会話を通じて地域に活力を届けている。

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