遠慮せず思い伝えて 熊野市海外派遣児童を激励

 熊野市は4日、市役所庁議室で海外派遣児童の激励会を実施。28人の応募がある中、抽選で幸運を射止めた児童が河上敢二市長らに抱負を語った。

 市ではイタリア・ソレント市と姉妹都市提携を結んでおり、海外での生活を通じて豊かな国際感覚を身に付けてもらおうと、毎年、児童たちを派遣している。令和2年から令和4年まではコロナ禍で中止となっており、今年度は4年ぶりの実施となった。

 今年の海外研修生は須川凌成(有馬小6年)、小川泰平(井戸小同)、更屋敷心美(金山小同)、濵口哩共(同)、倉前仁朗さん(五郷小同)の5人。17日に熊野市を出発し、ホームステイをしながらローマやソレント、ナポリなどを見学。24日に帰国する予定。

 激励会には河上市長や倉本勝也教育長、イタリア語を指導した中尾春花さん、市教委関係者、須川君を除く海外派遣児童と保護者らが出席。河上市長は「皆さんは多くの希望者の中から選ばれたので、その人達の分も経験してきて下さい。イタリアでは遠慮しないで色々なことを聞いたり、ホームステイ先の人に話しかけたりして、思い切って色んな事を経験して下さい。また、帰国後はできるだけ多くの人に経験を伝えて」と激励し、倉本教育長も「ホームステイは貴重な経験。体調を整え、ベストコンディションで研修を」と述べた。

 児童たちは練習してきたイタリア語で自己紹介し、「食べ物が楽しみ」「古い建物やトレビの泉に行ってみたい」など、現地での生活に期待を膨らませた。農水省時代にイタリアで3年間を過ごした河上市長は、イタリアでの生活や文化などについてアドバイス。保護者らにも安心を与えていた。

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