御浜町阿田和、山地地区の七里御浜海岸で20日、クジラの死骸が漂着しているのが見つかった。海岸を管理する三重県熊野建設事務所の職員が確認した。
死骸は体長約4・5㍍。黒っぽい体色で、腹部にはヒゲクジラ類特有のヒダが見られた。頭部の特徴や長い胸びれなどから、ザトウクジラの幼体という。太地くじら博物館によると、ザトウクジラは小笠原諸島など温かい地域で繁殖し、餌を求めて回遊。熊野灘で見ることができる一種で、紀伊半島の海岸線に打ち上がることもあるという。
今回、死骸が漂着した現場は七里御浜海岸の一角。波打ち際には大きな体が横たわり、潮が打ち寄せるたびに白い波しぶきがかかる状態となっていた。強い波がくるとクジラの体が動き、遠目からは生きているかのようにも見える。
同事務所によると20日午後2時前に御浜町役場から情報があり、同日夕方に地元業者の協力で波打ち際から死骸を浜側へ移動させた。大型海洋生物の漂着では、腐敗による悪臭や衛生面への影響が懸念されるため、埋設や搬出などの対応が取られることが多い。県では21日午後から県総合博物館や四日市大学の関係者らとともに調査し、その後、埋設などの対応を進めるという。

