熊野市の七里御浜海岸で27日から、ゴールデンウィークの風物詩である「第38回泳げ!鯉のぼりくん」が始まった。地元の若者らによる「みんなの鯉のぼりの会」(西垣内新代表)が催しを継承したもの。従来と同規模となる獅子岩から約1キロ㍍、250匹の鯉のぼりが揚げられ、早速観光客らが車を停めて〝群泳〟を楽しんだ。鯉のぼりは6日(火)まで行われる。
子ども達の健やかな成長を願うとともに、「観光熊野」をPRしようと開催しているもの。午前9時の作業開始時には木本高校・熊野青藍高校木本校舎JRC部、熊野市役所、熊野人権擁護委員協議会などの団体とボランティアが詰めかけ、長年のノウハウを持ったベテランがまずは結び方から指導。1匹ずつ丁寧に鯉のぼりを取り付けた。
その後、高々と鯉のぼりが掲揚されると、詰め掛けた子ども達や通りがかった観光客も大喜び。快晴の空と七里御浜海岸をバックに約1キロ㍍に及ぶ鯉のぼりの〝群泳〟は圧巻で、早くも海岸に下りて記念撮影する家族連れや、国道沿い堤防から見物する観光客らの姿も数多く見られた。
作業後は約150人の参加者を前に西垣内代表が「皆さんのおかげで無事揚げることができました。これからも繋げていきたいと考えていますので、ご協力をよろしくお願いします」と挨拶。「ぜひ、熊野の海に揚がった鯉のぼりを見に来てほしい」と思いを語った。
なお、運営資金に充てるべく、協賛ステッカー(500円)やタオル(1500円)も作成し、熊野市観光協会で販売中。同会では「こちらもぜひご協力を」と呼びかけている。問い合わせは熊野市観光協会(0597・89・0100)まで。