集中高めオーナー記す 地元高校書道部員丸山千枚田の「立て札」を

 熊野市紀和町の丸山千枚田で5月17日(土)に開催される「田植えの集い」に向け、木本高校・紀南高校・熊野青藍高校の書道部員が、約220枚の立て札にオーナーの名前を書いている。

 オーナーの田を示す立て札を高校生たちに書いてもらうことで、丸山千枚田と地元高校生たちの交流を深め、千枚田や市ふるさと振興公社について関心を持ってもらおうという狙い。立て札は熊野杉の間伐材を利用した横9㌢、縦75㌢。田植えの集いなどの際に、全国から集うオーナーに自分の田の位置を示すために使われる。

 両部では3月下旬から立て札に名前を入れはじめ、1文字1文字集中し筆を入れてきた。25日には木本高校に両部の生徒が集まり、楷書体でオーナーらの名前を書き記した。

 市地域振興課によると、今年のオーナー数は200組以上となる見込み。木本高校書道部の藤田莉乃音部長は「たくさんの人に見てもらうものなので、1枚1枚丁寧に書きました」と、紀南高校書道部の端無悠人部長は「木の立て札に書くのは新鮮で、楽しかった」と話していた。

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