紀勢道17キロ4車線化へ 東紀州の防災・物流強化に期待

 紀勢自動車道の勢和多気IC(インターチェンジ)から紀勢大内山IC間の一部区間を除く約17・1㌔の4車線化事業に向けた起工式が13日、大紀町コンベンションホールで開かれた。東紀州地域と県北部を結ぶ大動脈の機能強化につながる事業として、期待の声が上がっている。

 4車線化の対象となるのは、勢和多気IC―大宮大台IC間約11㌔と、大宮大台IC―紀勢大内山IC間の一部を除く約6㌔。中日本高速道路(NEXCO中日本)が事業を進めており、昨年7月から樹木伐採などの準備工事に着手している。今年度中の本格工事開始を目指す。

 起工式は三重県と中日本高速道路株式会社名古屋支社が主催した。一見勝之知事や同支社の前川利聡支社長、鈴木英敬衆議院議員、山本佐知子参議院議員、世古万美子衆議院議員、国交省中部地方整備局の森本輝局長、沿線自治体の首長ら約60人が出席。工事の安全を祈願するくわ入れ式などが行われた。

 一見知事は「道路は4車線化されて初めて十分な機能を発揮できる。県南部の産業活性化やさらなる発展につながることを期待している」と挨拶。「残る区間の4車線化も急ぎたい」とし、東紀州地域を含む県南部の物流や観光、防災面での効果に期待を示した。

 紀勢自動車道は熊野尾鷲道路や紀宝熊野道路とともに東紀州地域を支える重要な高規格道路。南海トラフ地震など大規模災害時の緊急輸送路としての役割も担っている。現在の紀勢道は多くの区間で対面通行となっており、4車線化により対向車との衝突事故の防止や渋滞緩和、事故や災害発生時の通行止めリスク低減が期待されている。地域住民の安全・安心の向上に加え、熊野市、御浜町、紀宝町など東紀州地域と県内外を結ぶ交通ネットワークの強化につながるものとして注目されている。

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