三重県立木本高校同窓会(森岡忠雄会長)は熊野市木本町にある熊野青藍高校木本校舎に木本高校の校歌を刻んだ歌碑を建立し、7日に除幕式を行った。統合により今年度末に木本高校がその歴史に幕を下ろした後も、校歌とともに母校の伝統を後世へ伝えようとの願いが込められている。
木本高校と紀南高校は昨年4月に統合し、熊野青藍高校として新たな歩みを始めた。現在は1、2年生が熊野青藍高校の生徒として学び、3年生が木本高校、紀南高校それぞれ最後の卒業生となる。
木本高校で長年歌い継がれてきた校歌は、閉校後も熊野青藍高校木本校舎の「校舎歌」として受け継がれる予定。同窓会では、地域の人材を育んできた母校の歴史と伝統を形として残そうと歌碑建立を計画した。
歌碑は校舎入口前に建立され、タテ150㌢、ヨコ182㌢、厚さ15㌢の御影石製。歌碑の揮毫は木本高校書道部3年の出口栄一さんと東空良さんが担当した。出口さんは第46回三重県高等学校総合文化祭で特選に選ばれ、今秋に秋田県で開かれる第50回全国高等学校総合文化祭への出品が決定。東さんも昨年、第45回近畿高等学校総合文化祭に三重県代表として出品するなど、いずれも高い実力を持つ部員だ。
除幕式では関係者や同窓生らが見守る中、歌碑がお披露目された。森岡会長は「私たちの青春がここにあった。木本高校の校歌を残すことができるのは、同窓会として本当の喜び」と感慨深げに語った。
また、福田英成校長は佐藤春夫の作詞に込められた思いなどに触れ「素晴らしい校歌。本校を訪れる方々に歌碑をご覧いただき、本校にどのようなバックボーンがあるかを感じていただければ」と述べ、同窓会へ感謝状を贈呈した。
式典の最後には熊野青藍高校吹奏楽部が記念演奏を披露し、出席者全員で木本高校の校歌を合唱。参加者は校歌に込められた思いを胸に刻みながら、長い歴史を歩んできた母校への愛着と誇りを新たにしていた。

