紀州犬飼育の愛好者による「犬合わせ会」が10日、紀州犬の発祥地である御浜町阪本で開かれ、紀北町や尾鷲市、御浜町を始め、遠くは愛知県などから、白毛や赤毛、白赤毛、ごま毛など様々な愛犬を連れて参加。紀州犬の先祖とされる「マン」を育てた弥九郎の墓参りも行い、減少傾向にある紀州犬の保存へ思いを新たにした。
犬合わせ会は長年、新年の交流にと行っており、コロナ禍での中止を経て令和6年から復活。発祥地であることを示す御浜町などの資料には「むかし、阪本に峯弥九郎という実在の人物がいました。その弥九郎が傷ついたオオカミを助け、その仔マンを育て、素晴らしい猟犬に育てあげました。その子孫が後の紀州犬といわれ、阪本は紀州犬の発祥の地といわれています」とある。
主催者の1人である御浜町の尾﨑正臣さんによると昭和の中ごろにはペットで飼う愛好者も多かった紀州犬だが、小型犬の人気が高まった事などから飼育数も次第に減少。しかし、古来の日本犬が持つ精悍さと学習能力の高さ、狩猟犬ならではの胆力、忠誠心など魅力も多く、愛好者らは種の保存とともに発祥地の更なるPRも必要性を感じている。
この日は弥九郎の墓前に線香を手向けた後、折山神社前広場で犬合わせを実施。飼育状況などを語り合い、参加者と愛犬が交流を深めた。尾﨑さんは「初めて参加する人もおり、こうしたコミュニティをつくることで繋がりができる。全国的に減少している紀州犬を守っていきたい」と話していた。

