紀南高校生の取り組み評価 ぼうさい甲子園で特別賞 防災きにゃんプロジェクト+

 阪神・淡路大震災の経験と教訓を未来に向けて継承していくため、学校や地域で防災教育や防災活動に取り組んでいる学生を全国から募集し、顕彰する令和7年度ぼうさい甲子園の表彰式が24日にあり、紀南高校(福田英成校長)の取り組み「防災きにゃんプロジェクト+(プラス)」が特別賞「だいじょうぶ賞」を受賞。27日、福田校長から同プロジェクトリーダーの中山雄太君(3年)に表彰状が伝達された。

 ぼうさい甲子園は兵庫県などが主催するもので、今年で21回目。小学生、中学生、高校生、大学生、特別支援学校・団体の各部門に、自然災害から命と暮らしを守るための防災教育や防災活動の取り組みを行っている計111校が応募した。紀南高校が受賞した「だいじょうぶ賞」は防災や街の身近な安心・安全なまちづくりを目指す優れた活動に贈られる。

 紀南高校では昨年度から、選択科目「地域創造学」受講生が中心となり、「もし明日、震災が起きるとしたら、今自分たちに出来ることは何か」をテーマに同プロジェクト(中山雄太リーダー)に取り組んできた。昨年度実施した津波避難マニュアルの改訂や二次避難場所の設置等に続き、本年度は津波から避難した生徒が概ね24時間、安心かつ安全に待機できる環境を整備することを目的として、必要最小限の防災用品(水、ブルーシート、簡易トイレ、懐中電灯)を収納した防災リュックを設置。併せて、避難行動のさらなる定着を図るべく、昨年度に引き続いて生徒が企画・運営を行う全校津波避難訓練を実施し、防災リュックの持ち出し訓練も行った。

 表彰状の伝達を受けた中山君は「去年の訓練で何も持たずに避難してもダメだとわかり、避難所まで持っていける最低限のものを話し合いました。何でも良いわけではなく、女子でも運ぶことが出来るものなど、持ち運ぶ人のこと、避難した先のことを考えて意見を出し合う中で、他人のことを考えられる力が身につきました。今後は、生徒も教職員も緊張感を持って訓練に取り組むことが課題と思いますが、アンケート調査では『1人で逃げられる』という回答が昨年の3割から6割に増えており、意識が高まったことを嬉しく思います」と話していた。

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