文芸コンクールに積極参加 紀南高校入賞、入選の生徒が続出

 文芸コンクールへの応募を積極的に行っている県立紀南高校ではこのたび、竹田奈央さん(2年)が「第二十五回酒折連歌賞」(応募総数3万214句)の百選・優秀賞、佐藤未来さん(3年)が「第22回りんり俳句大賞」(応募総数1万4921句)で上位3賞のひとつである文部科学大臣賞を受賞した。昨年度卒業生の松田旬さんは「第36回東洋大学『現代学生百人一首』」で入選、今年はいずれも2年の西萌々子さんと渡部遊馬さんの短歌が第37回コンクールで入選するなど、同校から全国的に高い評価を受ける生徒が続出している。

 竹田さんが応募した酒折連歌(さかおりれんが)とは、あらかじめ提示される5・7・7音でひと続きの「問いの片歌」(かたうた)に対して、同じく5・7・7音で「答えの片歌」を創作するというもの。大和時代に酒折宮を訪れた伝承上の英雄・倭建命(ヤマトタケルノミコト)とかがり火を焚いていた老人とのやりとりが起源だとされている。今回、竹田さんは『巣ごもりが どうやら終わり 春が近づく』という指定の問いに対して、『楽しげに 椅子と机が 喋り始める』と答えた。竹田さんによると、問いにある〝巣ごもり〟をコロナ禍での巣ごもりだとイメージした。昨年、新型コロナウイルス感染症が5類になってからは教室でもマスクを外したり、密になって会話したりする仲間の様子を見て、以前の賑わいが戻ってきたことを実感。その情景を、春になって動物たちが一斉に動き出すかのように椅子と机がお喋りを始めるという言葉で表現したという。

 また、佐藤さんは『見つからぬ 体温計や 冬支度』という俳句を応募。「朝晩の寒さを感じるようになった晩秋のある日、感染症のニュースを耳にした。冬の体調管理のため、夏以降使っていなかった体温計をそばに置いておこうと思ったが、あるはずの体温計が見つからない」という〝何気ない今の日常〟の様子を詠んだという。

 竹田さんは「俳句を作るのはそれほど得意ではなかったのですが、初めて大きな賞をとれてうれしいです。祖母が俳句好きなのでとても喜んでくれました。友人もおめでとうと言ってくれた」、佐藤さんは「受賞の知らせを聞いて、自分がもらえるとは思っていなくてとても驚いた。仲間からの評価はあまり高くなかったのでなおさら。家族もとても喜んでくれた。高校になって初めて俳句を作りだして、創作の楽しさを知ることができた」とそれぞれ話した。

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