新校名は「熊野青藍(くまのせいらん)」紀南地域新高校県議会が最終案を発表

 三重県教育委員会は23日、令和7年度に木本、紀南高校が統合して誕生する紀南地域新高等学校の校名の最終案を「熊野青藍(くまのせいらん)高校」に選んだと発表した。今後、県議会での議決を経て、今年度中に新校名が正式に決定する予定。

 新高校の校名案については、紀南地域新高等学校校名選定委員会が10月7日から11月2日まで公募。728件362種類の校名案が寄せられ11月13日の第2回委員会で11案に集約。熊野市、御浜町、紀宝町の小学4年生以上の児童、中学生全学年の生徒、木本高校、紀南高校の生徒、東紀州くろしお学園の児童生徒(小学部4年生以上)の合計約2200人を対象にした投票結果などを踏まえ、12月18日の第3回委員会で「熊野」「熊野青藍」「七里御浜」の3案に絞った。

 今月23日に開かれた県教育委員会定例会で、紀南地域新高等学校の設置及び校名について提案が出され、木本、紀南高校を統合し、校舎制の紀南地域新高等学校(仮称)を令和7年4月1日に設置することを議決。新校名の最終案「熊野青藍高校」を2月の県議会に関連議案とともに提出する。

 「熊野青藍」の名称は御浜町の40代男性から寄せられ、応募理由は「『青は藍より出でて藍より青し』のように、青い海に面した学び舎で、輝く『青春』を送り、故郷の誇りである熊野の海よりも広く大きな心を持つ『青年』に成長してほしいという願いを込めた」。県教委では「歴史ある『熊野』の地名に加え、『青藍』は紀南地域の青い海や青い空をイメージさせ、鮮烈な印象を与えてくれる。また、『青は藍より出でて藍より青し』は、弟子が師をこえて成長していくことを表しており、新校への思いや願いが感じられ、生徒が誇りを持つことができる校名としてふさわしい」ことを最終案の選定理由とした。

 県教委の福永和伸教育長は「紀南、木本の両高校とも特色ある教育をしている。両校の伝統を受け継ぎ、充実した教育ができる高校にしたい」と述べた。

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