中西さん(サッカー元日本代表)がエール 井戸・金山小学校で「夢の教室」

 熊野市内の井戸・金山小学校で6日、令和5年度JFAこころのプロジェクト「夢の教室」が開かれた。いずれも5年生児童を対象とし、井戸小学校会場では木本小の5年生児童も参加した。

 様々なアスリートを特別授業講師「夢先生」として迎え、実体験等に基づく授業を通して、フェアプレー精神や協力すること、夢を持つことの大切さ、失敗を乗り越えて夢や目標に向けて努力しようとする意識や態度を育むことが目的。

 6日は鈴鹿市出身でサッカー元日本代表の中西永輔さんが来訪。まず、体育館でゲームの時間が設けられ、中西さんと児童たちがチームワークゲームを楽しんだ。

 はじめは全員の心が揃わず上手くいかなかったが、児童たちが話し合いの中で息を合わせるための作戦を練り、最後は見事成功。中西さんは「一人でも勝手なことをするとできない。こうしてみんなで意見を出し合い、力を合わせることが大切」と呼びかけた。

 その後教室に移動し、中西さんが「夢トーク」をテーマに特別授業。中西さんは小学校1年生でサッカーを始め、小学校3年生の時にテレビで見た82年のW杯スペイン大会で▽W杯に出る▽プロサッカー選手になる▽ペレに会う―の3つが夢になったとし「体を大きくするために牛乳を飲んだり煮干しを食べたり、りんご酢も飲んだ」などと当時を振り返った。

 しかし中学校1年生でいじめに遭い、親にも友達にも相談できずに1年余り耐え続けたある日、つい友達にそのことを話すと、友達が力になっていじめを解決。「その時は何で早く言わなかったのかとも思ったが、言えない気持ちもよくわかる。でも、何かあったときは誰かに話した方が良いし、思いや想いは伝えることが大切。その中で言葉遣いなども含め『どう伝えれば良いか』を考えよう」と語りかけた。

 最後に、四日市中央工業での全国制覇やプロ入り、W杯フランス大会出場など、次々と夢を叶えたサッカー人生を紹介し「決して多くはないが夢を叶えるチャンスは来る。そのチャンスを掴むための準備をしているかどうか。目標を持って頑張ることが大切です。有名な選手たちも山あり谷ありで、その山や谷の時に何を考えて行動するか。これに気付いた人が勝つ。『夢は必ず叶う』とよく言うが、100%ではない。ただ、叶わないかもしれないけど、やってきたことや出会った人は必ずプラスになる。夢を叶えるもあきらめるも自分次第。『あきらめないこと』を胸に刻んで頑張って」とエールを送った。

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