日常生活で考え、感じたこと 中学生11人が主張 紀南青少年育成交流会

 中学生が日ごろの生活で考えたり、感じたりしたことを主張する「第21回紀南青少年育成交流会」が11日、御浜町中央公民館であった。熊野市・南牟婁郡の中学3年生10人と、県の「中学生のメッセージ2021」で優秀賞を受賞した小栗須釉椛さん(矢渕中3)の計11人が、これまでの人生で得た経験や自分たちの住む地域の良さ、育ててくれた母への感謝など様々な分野での思いを発表した。

 子どもたちが生き方や社会との関わりを考える機会にし、大人が子どもたちへの理解を深めることなどを目的に、紀南地区青少年育成市町民会議連絡協議会(岩田貴光会長)と財団法人三重こどもわかもの育成財団が主催して行っている。司会は尾呂志学園中3年の樋口円香さんと和田遼君が務めた。

 ▽森本涼太君(木本中)は「けがを通して気付いたこと」▽吉野葵依さん(飛鳥中)は「普通ということ」▽西彩花さん(御浜中)は「自分の嫌いなところ」▽楠優那さん(矢渕中)は「ボランティア」▽大川黎君(新鹿中)は「『なぜ僕らは働くのか』を読んで」▽中家萌々音さん(阿田和中)は「恐れるべきものは人じゃない」▽前川琉郁君(入鹿中)は「部活動を通して学んだこと」▽西嶋春那さん(相野谷中)は「将来の夢にむかって」▽佐藤みさきさん(有馬中)は「母への感謝」▽亀田実朔さん(尾呂志学園中)は「人との関わりを通して」―をテーマに発表した。

 ゲスト参加となった小栗須さんは「あなたは障がい者のことをどれだけ理解できていますか。こう問われても私は、100%理解していると答えることはできません。多分、100%理解していると答えられる人はいないと思います。生まれつきの右半身まひをもつ私でも自信がありません」と主張。この作文を「願い」と題し、障害の有無に関わらず、みんなが夢や希望を自由に持って自分らしく過ごせる社会になってほしいという思いを届けた。

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