がん撲滅訴え紀州路走破 生命の駅伝各地でタスキつなぐ

 がん研究への支援を訴えながら県内全29市町をたすきでつなぐ「第32回生命(いのち)の駅伝」(上村眞由実行委員長)が25日、紀宝町~熊野市区間で実施された。のぼりを身につけたランナーが地域を縦断し、活動への協力を呼びかけた。

 生命の駅伝は、1980年にカナダの青年が骨肉腫で右足を切断後、がん研究資金を募るために北アメリカ大陸横断を目指したのがきっかけ。がん研究支援のための募金活動と研究の重要性を啓発することを目的に平成7年から開催されている。主催の「生命の駅伝」(上村泰子理事長)は昨年からNPO法人としての認証を受け、三重大学と共催。三重県、県医師会、県病院協会、松阪地区医師会、金つなぎの会(がん患者の会)、I’rie Life(同)後援。

 今回の駅伝は、今月9日に三重大学医学部での受賞者研究報告・市民公開講座を経て14日に三重大学病院をスタートし、30日に松阪市の中部台運動公園でゴールを迎える。ランナーは支援を呼びかけながら約400㌔を走り、期間中に集まった募金の全額は、がんの研究機関に寄付される。過去31年間で集まった募金総額は5833万7965円、総支援研究は130研究。

 紀宝町での出発式では向井美樹也町長が、三重県では年間5000人ががんで命を落としている状況で、がん研究が今後も続けられていくことの大切さを強調し、「本町でもがん検診受診率向上を柱として、がん予防の取り組みを推進しているところ。この活動を通じて支援・応援の輪がさらに広がるように」とランナーを激励。ランナーを代表して松田弘和さんが「日本のがん検診受診率は45%程度とも言われているが、1位のフィンランドは71・6%、韓国は70・7%で早期発見率が高いので死亡率も下がる。早く見つかれば助かる命があり、誰もががん検診を受けられ、先端医療を受けられる社会に」と語り、向井町長から住民の厚意が寄せられた募金箱が手渡された。

 一行は紀宝町役場を出発し、紀南病院、パーク七里御浜、御浜町役場、三重県熊野庁舎などを経て熊野市役所に到着。26日は熊野市駅前をスタートし、新鹿町の井本医院や南輪内・三木里・三木浦コミュニティセンターなどを抜けて尾鷲市・紀北町方面へと走破した。

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