伊勢市にある皇學館中学校の1年生20人が4日、熊野市井戸町の「海ひかり」で三重くまの森林組合(坪井正登代表理事組合長)の協力による林業体験学習に取り組んだ。生徒たちは丸太伐りやコースター作りを通じて、森林や林業への理解を深めた。
同校では令和元年から、1年生を対象に県南部で地域探究をテーマとした宿泊研修を実施している。熊野市内では林業学習をはじめ、那智黒石加工体験や花の窟神社参拝、農業体験などを通じて地域の魅力に触れている。
この日は本来、実際の山林で体験する予定だったが、悪天候が予想されたため会場を海ひかりの屋根付きグラウンドに変更。開講式で坪井組合長は「ようこそ熊野へ。ベテラン職員が指導しますので、分からないことは何でも質問してください」と歓迎し、森林を守り育てる林業の役割や間伐の重要性について説明した。
この後、生徒たちは森林組合職員の丁寧な指導を受けながら丸太伐りに挑戦。慣れないノコギリを手に「思ったより力がいる」と苦戦しながらも、丸太を切り終えると達成感に満ちた表情を見せていた。また、木の皮を削り、やすりをかけてオリジナルのコースター作りにも取り組み、木肌がなめらかになっていく様子を楽しみながら仕上げていた。
森林組合からはどんぐりのストラップやミカンも贈られ、生徒たちを喜ばせた。自然豊かな熊野の森林資源に触れながら、木の温もりや林業の大切さを学ぶ貴重な機会。生徒たちにとっては、普段の学校生活では味わえない自然との触れ合いや、地域産業への理解を深める有意義な一日となった。

