在宅医療の現場など間近で 紀南地域への関心を 三重大1年生が地域実習

 医療、福祉、介護に関わる人材育成の一環として地域実習生の受入れを支援しているNPO法人ふらっと(西勉理事長)では24日から、三重大学医学部の1年生を地域実習生として受入れ。3月3日(火)までの8日間で、学生7人が前後半に分かれて来訪し、地域の医療機関や障がい事業所、介護保険事業所、行政機関などで実習を行う。

 今後医療に携わっていく学生に「病気ではなく人を診る大切さ」として、地域の住民と触れ合う機会を持つ経験をしてもらおうと企画したもの。くまのなる在宅診療所(濱口政也院長)が窓口となった。濱口院長によると、学生らは授業の一環としてではなく自主的に参加を希望して来訪しているとのこと。関係職種の人たちとの交流や地域医療を間近に見ることなどを通して、紀南地域への関心を持ち、理解を深め、関係性を育んでもらうことが目的という。

 実習先は診療所など医療機関をはじめ、障がい事業所、障がい児事業所、介護保険事業所、行政機関、地域のたまり場と様々。このうち、くまのなる在宅診療所には村松美月さん(20)が訪れ、濱口院長の診療に同行して在宅医療の現場に間近で触れた。

 訪問先では濱口院長の問診を見学したり、現状についての説明を受けたりし、熱心にメモをとる姿も。村松さんは「在宅医療は病院に行くのが難しい患者さんを淡々と回るイメージでしたが、濱口先生は患者さんと楽しく会話し、笑顔で会話する中で色々と聞き出していく。患者さんも『大きな病院では時間が限られるが、身体のことなどをしっかりと聞いてくれて、状態についての説明もわかりやすい』と話していました。話の聞き方や患者さんとの向き合い方などを知る貴重な経験となりましたし、在宅医療の必要性を実感しました。今後も機会があれば参加したい」と話した。

 濱口院長は「様々な関係機関が協力して学生を育てていこうという、今までにありそうでなかった取り組み。現場を見てもらうとともに、地域医療の楽しさも伝えていくべきであり、大切な取り組みと思います。自ら来たいと思ってくれた学生たちであり、この地域との関係性を育んでもらいたい」と期待を込めた。

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