“築城の名手”学ぼう くまの高虎研究会員募集

 熊野市紀和町の赤木城を築城したとされる藤堂高虎の人物像を探求する「くまの高虎研究会」がこのほど発足。ともに学ぶ参加者を募集している。

 高虎は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将・大名で、黒田孝高、加藤清正と並び、「築城三名人」の一人と称される。数多くの築城の縄張りを担当し、層塔式天守を考案。高石垣の技術をはじめ、石垣上には多聞櫓を巡らす築城の巧みさは、その第一人者とも評される。各地の築城を手掛け、天正17年(1589年)には北山一揆の鎮圧の拠点として赤木城を築城。秀吉や家康ともかかわりが深く、江戸幕府では徳川家の重臣として仕えたとされている。

 熊野市が会場となる高虎サミットを来年度に控え、研究会はそんな高虎について研究を深める中で、熊野市の歴史や文化を発見・発信し、魅力あるまちづくりに寄与していこうというもの。現在、松尾博司、和田利信、岩本直樹、田中順子さんの4人で構成しており、ともに学ぶ6人程度を募集する。

 対象は市内在住・在勤の18歳以上で藤堂高虎について真摯に学ぶ意欲がある人。応募に際しては市教委備付けのチラシに400字程度で高虎研究への想いを記入する。「城づくりの名人というだけでなく、戦乱の時代にあらわれ徳川家康とともに泰平の世を実現した藤堂高虎という人物像を一緒に探求しましょう」と呼びかけている。詳細は同教委(0597・89・4111内線414)まで。

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