4年ぶりに開催される8月17日(木)の熊野大花火大会を円滑、無事に行うための関係機関代表者会議が7日、熊野市井戸町の労働福祉会館で開かれた。当日の交通規制や大会規模、体制などを確認し、事故防止策など活発に意見を交換した。
市や県、国交省、熊野署、市消防本部、JR熊野市駅、三重交通など関係機関代表者ら約30人が出席。大会本部長の河上敢二市長は「4年ぶりの大会。テレビ番組でも取り上げられるなど関心が集まっており、かなりのお客さんに来て頂けるのではと期待しています。一方で、学生ボランティアグループの協力がこれまでの人数がなかなか確保できないとの報告もあります。花火は見て楽しんでいただくのが基本ですが、あくまでも安全安心が前提。皆様のご理解ご協力を心からお願い申し上げます」と挨拶した。
熊野署の奥山幸伸署長は例年より多くの人出が予想されることから「県内から多数の応援を得て雑踏事故防止、交通円滑化に向けた警備計画を立て観衆の安全を最優先に、課題に対して万全の準備を整え、久しぶりの花火を楽しんで頂けるようしたい」と述べた。
続いて、市から今年の大会概要について説明があった。それによると、今年の財政規模は花火費、事務費を含め総額約1億650万円。台船2隻や木本港防波堤(ケーソン)からの打ち上げ、海上自爆、三尺玉海上自爆、鬼ヶ城大仕掛けなどからなり、豪華客船である飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ダイアモンド・プリンセス、MSCベリッシマ号など4隻の大型客船も停泊する。大会予備日は8月18(金)、22(火)、23(水)、29日(火)を予定し、有料浜席はネット販売が終了。今月9日まで窓口で販売し、その後、在庫があればチケットぴあで販売する。有料堤防席は9日まで抽選販売で受け付けており、現時点で264人分の席に900人の申込みがあるという。
駐車場は新たに木本高校の協力を受け、合計5440台(予備日は4460台)を確保。予約観光バス駐車場は180台分を用意。花の窟付近には障がい者用駐車場80台分を設ける。
学生ボランティア「イビューサ」は大泊町の熊野文化圏教育センターに宿泊予定。浜割りは8月10日(木)午前6時から行い、場所取りは同日午後5時に一斉解禁する。
引き続き、関係機関がそれぞれ、当日の体制などについて意見や取り組みを語った。
熊野署や国交省によると、交通面での市内の規制はほぼ例年通り。消防では会議所二階の応急救護所に救急車1台と救急隊4人を設置する。
また、記念通りでは大会当日午前11時から午後6時まで郷土物産展とビアガーデンを開催。市民会館での熊野花火音楽祭は午前11時開場、正午開演(午後4時30分まで)で内容を充実させて花火客を楽しませる。大会前日の16日は本町通りで夜市が開催される。
会議の最後には中平孝之観光協会長が「4年ぶりで観客の期待も大きい。皆さんの絶大なるご協力を」と呼びかけた。