高台へと息切らせ 木本小児童が避難訓練

 熊野市木本小学校(畑中祥司校長)は24日、避難訓練を実施。全校児童60人が高台への避難路を駆け上がった。

 新学年となってから初めての訓練で、南海トラフを震源とする大地震を想定。緊急地震速報を受けて、教室や校庭などで身の安全を確保した子ども達は、揺れが収まるのを待って息を切らせながら高台へ続く避難路を疾走した。避難路では初めての訓練となる1年生を上級生が補助する光景も見られ、避難場所となっている木本中学校へは最速で6分13秒、全員が10分40秒で到着した。

 訓練終了後は畑中校長が「津波は1年生も6年生も学年関係ない。2011年3月11日には東北で大きな地震が発生し、津波などで2万人以上の人が亡くなったが、普段からのこうした訓練で助かった命もあった。訓練をしっかり頑張ることが自分たちの命を守るということを忘れないで。家にいるときも学校にいるときも、普段からの『備える気持ち』を大切にしよう」と呼びかけた。

 なお、道中では木本地区自主防災会のメンバーらが子どもたちを誘導し、交差点や踏切の周辺に立つなど児童たちの安全に配慮。同校では今後も学期に1回プラスアルファの割合で訓練に取り組んでいく。

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