一足早くスイスイ 七里御浜 鯉のぼり掲揚へ準備

 今月29日(土)から熊野市の七里御浜海岸で行われる「泳げ!鯉のぼりくん」に向け、七里御浜鯉のぼりの会(森岡忠雄代表世話人)は23日、舞台となる木本町から井戸町にかけての海岸で設置準備作業を行った。試しに17匹の鯉のぼりが揚げられ、一足早く浜風を浴びて気持ち良さそうに泳ぐ鯉のぼりがイベントの到来を告げている。

 「泳げ!鯉のぼりくん」は、市の春の行楽シーズンの風物詩になっているもの。29日から5月5日(金)まで、七里御浜に約200~250匹の鯉のぼりを揚げる。新型コロナウイルス感染症の影響で4年ぶりの再開だが、同会主催としては今年が最後となる。

 準備作業には会員はじめ自衛隊、新宮信用、熊野市役所、川上組など支援者ら合わせて約40人が参加。時折吹く強い浜風の中、作業に励んだ。早朝から鯉のぼりの支柱となるポールやロープなどを設置した。

 森岡代表によると、4年ぶりということもあり1本目のポール建ては手こずったが、2本目からはコツを思い出した。会場近くには、オリジナルステッカーと引き換えることが出来る募金ボックスも設置した。

 森岡代表は「予想以上に多くの方のご協力を頂き、感謝しています。特に川上組さんには重機を投入して頂きありがたい。当初は規模を縮小して実施を考えていましたが、4年の間に新たに鯉のぼりを寄付してくれた方もおり、鯉のぼりに日の目を見させたいと例年並の200~250匹を掲げる予定にしました。今の体制で鯉のぼりを掲げるのは今年で最後になりますが、想いを引き継いでくれる団体やグループ、企業等があれば無償で資材などを提供したい。ゴールデンウィークには多くの方に鯉のぼりを見て頂き、熊野をPRできれば」と話していた。

 29日は午前9時から作業を行い、同10時に鯉のぼりを揚げる予定。問い合わせは熊野市観光協会(0597・89・0100)へ。

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