かまどベンチで調理も 新鹿中生徒 遊木で「防災を考える会」

 熊野市の新鹿中学校は8日、遊木町内で「令和3年度防災を考える会」を開催。地域住民と合同で「かまどベンチ」を使った炊き出しに挑戦するなど、生徒たちが地域住民と交流を深めるとともに、防災意識の高揚を図った。

 訓練を通じて災害時に中学校が果たす役割や機能について生徒及び地域住民が理解し、地域住民との合同での実施により生徒たちに地域住民の一員であることの自覚を促すことなどが目的。これまでは新鹿町と合同で行ってきたが、校区である遊木町や二木島町で順次開催していくこととなった。

 遊木町に到着した生徒たちは、遊木地区自主防災会の濱地哲三会長の案内で、歩いて高台にある避難所のふれあい公園へ。道中では濱地会長が昭和東南海地震の津波到達地点や遊木地区の地形などについて説明した。

 ふれあい公園では、畑中伉区長らの協力を得て、かまどベンチでの炊き出し訓練を実施。男子生徒は畑中区長らの指導でのこぎりを使い、木を切ってマキにし、かまどにくべて火を起こした。また、女子生徒は地元女性らの指導を受けながら調理。炊きご飯と味噌汁に挑戦した。畑中区長らからは火加減や風を送る方法などについてアドバイスが送られ、生徒たちもしっかりと実践していた。

 美味しく出来上がった炊きご飯はおにぎりにし、味噌汁と合わせて試食。地域住民も約30人が訪れて味わい、上々の出来栄えに笑顔が広がった。また、食事後には畑中区長らのアイデアで宝探しを楽しむなど、交流も満喫。畑中区長は「こうした体験が今後につながるし、区としても有難い取組。子どもたちには、災害時には臨機応変な行動が必要になり、身の回りにあるものを上手く活用することを覚えておいてもらいたい。また、避難所生活ではちょっとしたゲームや歌などの楽しみも大切になるんだよということを理解してもらえれば」と話していた。

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