防災面でも大きな一歩 熊野道路熊野第1トンネル(仮称)貫通

 熊野市大泊町から木本町新田地区にかけて掘削が進んでいる熊野道路・熊野第1トンネル(仮称)が23日、無事貫通した。

 熊野道路は熊野市大泊町と久生屋町を結ぶ延長6・7㌔の自動車専用道路。区間内に4本のトンネルが予定されており、大泊~木本町間の熊野第1トンネルは延長927㍍(トンネル掘削延長866㍍)。昨年2月に着工式が行われ、順調に工事が進められていた。

 海岸部から木本方面へは現在、鬼ヶ城トンネルと旧鬼ヶ城トンネルの2本のトンネルがあるが、鬼ヶ城トンネル付近は2018年10月の落石で通行不能になった場合に様々な不便が生じた。特に鬼ヶ城トンネルの代替となる道路は急務とされており、熊野第1トンネルが無事貫通を迎えたことは防災面でも大きな一歩となる。

 国土交通省紀勢国道事務所では「今後もコンクリート覆工や法面の保護工など、残る工事も引き続き安全に進めてまいります」としている。

  • URLをコピーしました!