高台へと息切らせ 木本小児童が避難訓練

 熊野市木本小学校(川﨑奈保美校長)は20日、避難訓練を実施。全校児童62人が高台への避難路を駆け上がった。

 新学年では初めての訓練で、大地震を想定。緊急地震速報を受けて、教室や校庭などで身の安全を確保した子ども達は、揺れが収まるのを待って息を切らせながら高台へ続く避難路を疾走した。避難路では初めての訓練となる1年生を上級生が補助する光景も見られ、避難場所となっている木本中学校へは最速で4分55秒、全員が12分50秒で到着した。

 訓練終了後は川﨑校長が「地震がおきたら、自分で自分の命を守ることが大切。机の下などでだんごむしのポーズをとって頭とお腹を守り、揺れが収まったらなるべく高いところへ逃げましょう。その際には『津波てんでんこ』で、友達を待たずに逃げて下さい。また、皆さんが逃げることは周囲の人たちにも『逃げないといけない』という危機感を与える。自分の命を守ることが周囲の大切な人たちも守るということを忘れないで」と呼びかけた。

 なお、道中では木本地区自主防災会のメンバーらが子どもたちを誘導。交差点や踏切の周辺に立ち、児童たちの安全に配慮していた。

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