熟練の作業に目を奪われ めはり寿司の作り方も くろしお学園高等部 高菜漬けの工程見学

 東紀州くろしお学園の高等部生徒3人が21日、引率の先生とともに熊野市飛鳥町の飛鳥たかな生産組合(中田早姫美組合長)を訪問。高菜漬けの加工作業やベテラン農家の高菜畑などを見学した。

 高等部生徒が毎週3回実施している、農作業を中心とした作業を通して仕事をする意欲の効用を図る「作業学習」の一環。同学習では藍の栽培やオープンガーデン用花壇の整備、高菜の栽培を行っており、高菜は同組合へ出荷している縁もあって同組合の見学に至った。

 同組合を訪れた一行に対し、中田組合長が「コロナ禍で実際に体験してもらうのは難しいので、目と耳でしっかり体験し、色んな事を学んで下さい」と挨拶。同組合が農業、加工、販売が一体となった6次産業であることや、厳しい衛生管理を行っていることなどを説明した。

 加工場では葉の洗浄、漬け込み、揉みの作業が行われており、リモートでの参加も含めた生徒たちは熟練の組合員によって手際よく進められる作業を注意深く観察。中田組合長からは「せっかく作ってくれた農家さんの気持ちを大切にして、葉を少しでも無駄にしないよう商品化しています」などと説明がなされ、生産者でもある生徒たちも大きくうなずいていた。

 その後は中田組合長の実演でめはり寿司の作り方を学び、同町内にあるベテラン組合員の高菜畑も見学。中田組合長からは何事にも一生懸命取り組むことの大切さも説かれ、生徒たちは熱心に耳を傾けていた。

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