住民悲願のバイパスを 紀和 矢ノ川線拡幅など要望

 熊野市紀和町の各区長らは22日、熊野建設事務所に主要地方道熊野矢ノ川線の道路改良を要望した。同路線のバイパス整備は住民らの悲願となっている。県では熊野矢ノ川線についてバイパス整備を長期的な対策として検討し、短期的には4箇所の待避所と、丸山千枚田周辺の駐車スペース整備を進めていく方針を示している。熊野建設事務所の大江浩所長は早期整備に力を尽くす旨を語り、用地等への協力を求めた。

 要望は森下定三(丸山)、道前博英(小森)、福岡淳史(平谷)、山口周二(長尾)、橋詰寿人(赤木)各区長と中平孝之熊野市観光協会長、丸山千枚田保存会の喜田俊生会長、赤木城とふるさとの会の福岡淳史会長の連名。22日は区長らを代表し橋爪赤木区長と道前小森区長、中平会長が谷川孝栄県議、前地林市議会議員とともに熊野建設事務所を訪問。大江所長に要望書を手渡した。

 橋詰赤木区長は「道路は50年来の悲願。昨年から県が道路改良について地元との勉強会を開いていただき、ありがたい。奥瀞道路や高速道路など環境が飛躍的に変わり、紀和町の観光が注目を集めています」と述べた。中平会長も、観光客が安心して訪れることが出来る道路改良を訴えた。

 大江所長は昨年の県議会の谷川県議の一般質問で、県土部長が長期的にバイパス、短期的には4つの待避所と、駐車場を整備する方針を示したことを話し「地元の皆様と勉強会を行いながら、現在、集中的に工事を進めています。バイパスも先の話ですが、ルートなどの共通認識を持っていければ」と話した。要望内容は次の通り。

 平素より熊野市紀和町地内における県道熊野矢ノ川線改良促進につきましては、熊野建設事務所・熊野市・地元の三者による勉強会の場で、緊急的な局所改良をも含めた協議・合意形成が丁寧に重ねられておりますこと厚く御礼申し上げます。

 当地内には日本の棚田百選「丸山千枚田」、続日本百名城「赤木城跡」、「クマノザクラ」など、東紀州エリアの中でも稀にみる豊富な観光資源の宝庫で、全国からの来訪者が毎年増加の一途です。

 高速道路及び和歌山県との県境沿いを奥瀞道路が延伸し、このエリアを取り巻く周辺の道路事情が飛躍的に進展しており、地域創生の千載一遇の好機といえる局面を迎えようとしております。

 つきましては、観光振興の基盤を確立する観光地等の主要拠点を結ぶアクセス道路でもある主要地方道熊野矢ノ川線の熊野市紀和町矢ノ川から丸山までの狭隘区間をバイパスルートでの改良を切に要望致します。

 この路線の整備により周辺の基幹道路とリンクし、中部圏のみならず関西圏との交流もさらに進展することで、県南部の観光交流人口の飛躍が期待されます。

 可及的速やかに整備に着手されるよう、格別のご支援を賜りたく重ねてお願い申し上げます。

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