熊野市は吊り天井の安全性の課題から改修工事を進めてきた熊野市民会館大ホールについて、工事が完了し、3月3日から使用を再開すると発表した。耐震基準の強化に伴う不適合を解消し、地域文化の拠点が約1年半ぶりに本格稼働する。
市民会館の天井については2024年5月から7月にかけて、現行の建築基準法の基準にのっとり、脱落の恐れがないか吊り天井の調査を実施。建設当時(1970年代初頭)は適法だったが、東日本大震災以降、天井落下事故を踏まえ基準が厳格化しており、安全性の再検証が求められていた。
調査では直ちに落下の危険性は低いとされたものの、支持構造部や天井材緊結など11項目中8項目が不適合となった。市は大規模地震時のリスクを考慮し、改修を決断。設計業務を経て今年度予算で市民会館天井改修事業(9810万円)を計上し、工事を実施した。
この間、2024年9月からは市では市民会館大ホールの利用を控えるよう、市民らに協力を呼びかけてきた。市教委では「市民の皆様には、長い間ご不便をおかけしました。ホールは3月3日から利用を再開させていただきます」と話している。

