ショット実演やラリーも体験し 目標以上の結果は出ない 小椋久美子さん(バドミントン)が講話

 東紀州5市町のスポーツ協会でつくる東紀州広域体育協会(小川雅司会長)は23日、井戸町の市文化交流センターで令和5年度自主事業スポーツ講演会・交流会を開催。三重県川越町出身で北京五輪バドミントン日本代表の小椋久美子さんによる講演と交流会を行った。

 小椋さんは8歳から地元のスポーツ少年団でバドミントンを始め、四天王寺高校では全国高校総体でダブルス準優勝、全国選抜でシングルス準優勝。三洋電機では2002年に全日本総合選手権シングルスで優勝を果たす。その後はダブルスに転向し、北京五輪で5位入賞、全日本総合5連覇など輝かしい成績を残した。開会にあたり小川会長が挨拶。拍手に迎えられ、小椋さんが「失敗を成功に導く心の持ち方」をテーマに講演した。

 小椋さんは、技術よりも楽しさを教えてもらった小学校時代や、自身の考え方が変化した中学時代を回顧。「中学3年生で全国大会に出た時の目標が3位で結果も3位。勝手にライバルに勝てないと決め、自分の中で有言実行ができたと喜んでいたが、先生にすごく叱られた。そこで目標以上の結果は出ないと気づいた。戦う気持ち、練習の姿勢、取り組みから違うので目標以上の結果は出ない。叶えたいという目標を持たないといけない。言葉にしなくても思うだけで行動は変わる」などと高い目標を持つ大切さを説いた。

 また、連日の猛練習と優勝しか評価されずバドミントンをやめることも考えた高校時代、けがで挫折した社会人時代を振り返り、「周囲を見る『横の目標』に加えて、自身の成長を見る『縦の目標』を持つことで心のバランスがとれるようになった。また、三洋電機に入社して大ケガをした時には、コーチから『ケガには理由がある。もっともっと成長するための時間だ』と言われたが、その時は受け止められなかった。でも、ケガをする前の自分を振り返ったときに、おごりがあり、気の緩みがあったと気づいた。自分が招いたケガだった。自分の人格形成をしてくれたケガだった」などと、今も戒めとなっている出来事を紹介。その後の厳しい五輪レースで勝ち抜くため、ダブルスを組んだ潮田玲子選手との間で培ったコミュニケーション法や、自信を持つための練習の大切さなどを説き、来場者も深い感銘を受けていた。

 また、終了後には交流会として楽しい運動や小椋さんとのバドミントンのラリー、ショットでの的当てなどを体験。参加者は小椋さんとの貴重な時間を堪能し、小椋さんのショット実演も真剣な表情で見入っていた。

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