高校サッカー三重県大会 片岡空良(木本中出身)がMVP 主将として四中工の優勝に貢献

 熊野市井戸町出身、片岡空良君(18)が主将を務める四日市中央工業サッカー部が11日、鈴鹿市のスポーツの杜鈴鹿メイングラウンドで開かれた第102回全国高校選手権三重大会決勝で宇治山田商業に4対0で完勝。4年ぶり35回目の全国大会出場を決めた。片岡君は大会最優秀選手にも選ばれ「全国優勝を目指して頑張る」と意気込みを語った。

 空良君は片岡浩・由美子さん夫妻の長男。木本中学校時代から南勢地区で活動するクラブチーム「ソシエタ伊勢」に所属。中学3年時には同チームの主将を務め、県中学ナンバーワンを決める大会でハットトリックを決めるなどし、チームを優勝に導いた。

 高校は伝統ある四日市中央工業へと進んだ。インターハイと選手権を合わせ、3度の全国制覇を誇る同校だが、近年は苦難の時間が続いた。4年ぶりの全国大会出場を目指し、キャプテンマークを託された空良君。圧倒的な走力で攻守の要としてチームを引っ張った。

 夏休みの遠征で戦った全国のライバルたちとの切磋琢磨から更に大きく成長。特に攻撃面の組み立てで中盤の支配力を強めた。宇治山田商との決勝戦も、強烈なプレスからボールを奪い、正確なパスを回した。

 伝統校の誇りを示す堂々とした優勝に、空良君は「無失点に抑えたことが今日の勝因。3年連続で選手権に出られていなくてプレッシャーもあった。出場できる事がとても嬉しい」と涙混じりの笑顔。「四中工は一度、両校全国優勝しているので、単独優勝目指して頑張りたい」と全国選手権に向け抱負を語った。

 全国高校サッカー選手権は今月20日に組み合わせ抽選会が行われ、12月28日に東京都の国立競技場で開幕する。

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