みえの防災大賞に輝く 紀宝町 津本地区自主防災火会

 自主防災活動に活発な取り組みを行う組織を県が讃える「みえの防災大賞」に紀宝町の津本地区自主防災会が輝いた。12月5日(日)午後1時から桑名市のNTNシティホールで開かれる「みえ地震・津波対策の日シンポジウム」で表彰式が行われる。

 県では県内各地で自主的な防災活動に取り組んでいる団体を表彰し、活動を広く知ってもらうことで災害に強い三重づくりを進めることを目的に、平成18年度から「みえの防災大賞」を実施している。今年度は13団体から応募があった。

 大賞に輝いた津本自主防災会は平成24年に発足。平成23年9月の台風12号で甚大な被害を受け、その教訓を忘れないために、地域住民の安全と、災害に強い安心・安全な町づくりを目指し活動している。子どもから大人まで幅広い世代を対象にした活動を継続し、地域防災力を高めている。

 令和2年9月には、町に記録的短時間大雨情報が発表されたことを受け、すぐに地元の小中学生に降雨時の「通学路で危険な場所」のアンケートを実施。その内容を町と小中学校に提出し、町の支援を受けて該当場所へのポールコーンの設置を実現した。各種団体と連携した防災活動や「防災チャレンジ大運動会」のような子どもから高齢者までが楽しく防災について学ぶことができる特徴的な取組は、他の地域において大変参考になっている。

 平成27年度に「みえの防災奨励賞」、令和元年度に「みえの防災特別賞」を受賞しており、持続性ある防災活動を展開し、常に高い防災意識を持ち合わせ、町の自主防災組織のリーター的存在として、今後も地域において防災活動の進展が大いに期待されている。

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