災害対応や手話表現学ぶ 手話通訳で研究討論集会

 一般社団法人三重県聴覚障害者協会と三重県手話通訳問題研究会は5日、紀宝町生涯学習センターまなびの郷で「三重県手話通訳問題研究討論集会in紀州」を開いた。「『手』が守る、『手』でつなぐ、命の防災~災害の知識と意識を高めよう~」をテーマに、県内や新宮市などから約90人が参加し、災害時の支援や手話通訳の在り方について理解を深めた。

 討論集会は手話通訳に関する課題や情報を共有し、参加者同士が学び合う年1回の研修会。今回は希望に応じて3つの分科会に分かれ、それぞれのテーマについて意見交換や実践を行った。

 第1分科会では三重県聴覚障害者協会理事の西川暢悦さんが「表現のない手話」をテーマに進行。津波避難タワーや簡易トイレ、マイナポータル、サブスクリプション、自助・共助・公助、お木曳きなど、日常生活で使われる一方、手話表現が十分に定着していない言葉について参加者と考えた。

 第2分科会では、能登半島地震で支援活動に当たった三重県災害派遣福祉チーム(DWAT)の山本啓子さん、加藤恵美さんが活動を報告。避難所で高齢による難聴者の事例などを紹介し、参加者は災害時に自分たちができる支援についてグループで話し合った。避難所運営を疑似体験する「クロスロードゲーム」にも取り組み、防災への理解を深めた。

 第3分科会では町内の津波避難タワーを見学したほか、オリジナルの防災グッズを製作。実際の避難施設を確認しながら、災害への備えを学んだ。

 紀南聴覚障害者福祉協会の塩﨑美紀会長は「南海トラフ地震など大規模災害への備えについて、聴覚障害の有無に関係なく学ぶことができた」と、有意義な大会になったことを喜んでいた。

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