御浜町に伝わる伝統民謡「みはま音頭」。阿田和小学校や御浜小学校では毎年の運動会でこれを踊るのが定番になっている。御浜小で12日、阿田和小学校で13日に練習がスタート。現在も踊り継いでいる阿田和民謡教室のみなさんを招き、児童がメロディーに合わせて踊って地域の文化に触れた。
みはま音頭は奥田伊佐夫・2代目町長時代の昭和43年9月1日、町制10周年記念に発表された曲で、元片川小学校長の鈴木良典さんと元役場職員の向井津久男さん作詞、元尾呂志中学校教員の平生敦さんが作曲した。1~8番で構成されており、歌詞には『七里御浜』『みかん』『御浜小石』『妙見お山』『御浜焼』『風伝颪』といった町を象徴するものが綴られている。振り付けは町内の尾﨑八重子(名取・花柳康八重)さんが担当。漁に出た人が艪(ろ)で船を漕ぐ様子などが表現されている。
御浜小では5・6年生が手ほどきを受け、下級生に教えていく。阿田和小は全校児童が3グループに分かれて指導を受けた。児童はグループごとに輪になり、民謡教室のみなさんに教わりながら、一つひとつの振りを実践して体に染み込ませていった。高学年になるほど踊りが体に染みついており、後輩に教えてあげる様子も見られた。