熊野市の中学生が市議会を体験する「熊野市の未来を考える中学生議会(くまの未来議会)」が28日、市役所内の議場で開かれた。市内の中学3年生全103人が参加。11人の生徒が中学生目線で通学路や防災、福祉、地域振興、熊野アグリパークなど熊野市の未来について一般質問を繰り広げた。
市教育委員会が主権者教育の一環として開催。市政や議会の意義・仕組みを学び、地方自治への関心を深め、地域課題を解決しようとする態度の育成、社会の形成者として必要な資質・能力の育成に取り組む機会とすることを目的に開催した。
生徒たちは事前学習を行い、くまの未来議会に臨んだ。午前中は有馬中学校の生徒60人、午後からは新鹿、木本、飛鳥、入鹿中学校の生徒43人が熊野市役所を訪れ、議場見学も含めて議会などについて学んだ。
一般質問を前に、市議会の大橋秀行議長が「堂々と元気よく質問を」と挨拶。河上敢二市長は「成人年齢が18歳になり、皆さんも3年後には選挙権を持ちます。体験を通して市議会をはじめ地方自治への関心を深めていただき、地域の課題を認識し解決に向け行動する力を身につけていただきたい」と述べた。
この後、一般質問がスタート。有馬中の更屋敷心美さんは通学路の安全確保について質問。倉本勝也教育長は、通学路の定期的な安全点検と危険が見つかった場合の対応などを示した。更屋敷さんは重ねてローソン熊野久生屋町店から金山方面へ向かう道路に街灯が少ない点についても改善を提案。和田全史建設課長は紀宝熊野道路建設工事の進捗状況も見ながら検討していくことを示すなど、市政への素直な感想や若者視点での提案など子どもたちのしっかりした意見に、執行部も真剣な表情で答弁していた。
最後は河上市長が「よく考えられた貴重な質問ばかり。時間がかかるものもありますが、実現に向けて必ず努力していきたい。皆さんは将来の熊野市や社会を担う大切な存在。未来議会の参加を契機に、地域や社会の現状についてこれまで以上に関心を持ち、自分たちの住むまちがどうすれば元気になり、みんなが健康で幸せな生活を送っていけるか、事あるごとに考えていただければありがたい」と激励した。
質問者と内容は次の通り。
【午前の部】
▼更屋敷心美(有馬中)=通学路について。
▼田中清人(有馬中)=山崎運動公園の川について。
▼東歩果(有馬中)=避難所の運営について。
▼中村一花(有馬中)=バリアフリーの推進について。
▼湊真央(有馬中)=熊野市の目指す将来像について。
【午後の部】
▼道前里穂(木本中)=記念通り商店街について。
▼小川泰平(木本中)=熊野市の農業について。
▼谷口葉瑠(木本中)=がん検診について。
▼久保琉翔(新鹿中)=熊野アグリパークについて。
▼川村優奈(入鹿中)=治水対策について。
▼濵口雅仁(飛鳥中)=企業誘致について。

