故郷の川とてもきれい 飛鳥、五郷小児童大又川の生き物から水質調査

 熊野市の飛鳥小学校(前田綾校長)と五郷小学校(濱野修二校長)の児童は10日、大又川で水生生物調査を行った。指標となる水辺の生物から、故郷の清流の美しさが確認された。

 河川に生息する水生生物を指標とした調査で、水環境保全意識の啓発を図ることを目的に実施。両小学校が県や市の協力を受け合同で取り組んでいる。新型コロナウイルス感染症などの影響で5年ぶりに行われた。

 両校から5~6年計16人が参加。県環境学習センターの木村京子さんが講師を務めた。開始に当たっては児童を代表し五郷小6年生の森岡俊徳君が「飛鳥小のみんなとも協力して頑張りたいです」と挨拶した。

 木村さんは水辺の生き物や作業の手順、注意事項などを説明。生き物は石の裏や草の生えている所に隠れていることが多く、下流に網を張るなどするコツを教えていた。

 この後、児童たちは5グループに分かれて川へと入り、川底の石をひっくり返し付着している生き物を採集した。清流の指標となるヘビトンボやヒラタカゲロウなどが見つかり、今年も綺麗な水質が確認された。

 児童たちは「石の裏にいっぱい生き物がいて、沢山見つけた」と笑顔。中には小さな魚を手ですくって捕まえる児童も。ヘビトンボが見つかると「ムカデみたいなのがおる」と大はしゃぎしていた。

 調査終了後はお待ちかねの川遊び。これまでにも合同修学旅行などで交流を深めてきた両校の児童たちはすっかり仲良くなっており、楽しそうに水しぶきと歓声を上げていた。

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