未来ある木高生へアドバイス 木本町出身 エレコムの葉田会長が講話 社会で役立つ考えを伝達

 熊野市木本町出身で株式会社エレコムの葉田順治代表取締役会長は27日、地元の県立木本高校を訪問。「今やるべきこと~自分の意見をもつ・課題に気づくアンテナをもつ~」と題し、地元の後輩472人に社会に出て役立つ4つの考えを伝え、未来への展望や高校生活で取り組むべき課題等について考察するきっかけを与えた。

 葉田会長は1986年5月にエレコムを創業し、パソコン周辺機器のさまざまなカテゴリーでシェア1位の製品を持つ企業に成長させた。令和3年度3月期決算では売上高1073億5800万円、営業利益は139億4500万円。2020年9月に同市と「熊野市丸山千枚田を活用した地域振興及び保全等に関する連携協定」を締結し、SDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」や地方創生の理念や丸山千枚田条例の趣旨を踏まえ、綿密な相互連携と協力を図っている。

 「勉強は一生続けるもの。私も今も続けています」と葉田会長。時代が進むにつれて学歴社会から徐々に脱却されつつある中、考えることで脳内のデータベースを強化することを推奨。知識を持つことで視野が広がり、見識を深めることで物事に動じなくなる強い心が養われると強調した。そしてグローバル化が進む中、持つべき知識として英会話を学ぶことが有効だと勧めた。

 良好な人間関係を築くことはとても大切であること。常におごらず、真摯に謙虚に生きること。葉田会長は、これから先、生徒たちが社会に出て働く際に意識するポイントをアドバイス。「良いこともあればミスをすることもある。それら起きたことは全て自分の責任」と責任感を持って生きていってほしいと語りかけた。

 これらを踏まえ、葉田会長は未来ある若者たちへ①勉強②自責他責③人に好かれる④謙虚である―を示し、「この中でどれか一つでもいいので実行し、自分なりの視点を持って」と背中を押した。

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