紀南高等学校長賞の2人を表彰 きなん小中学生俳句コンクール 小中学生20人入賞

 県立紀南高校による「第4回きなん小中学生俳句コンクール」の入賞作品20点がこのたび決定。最高位である紀南高等学校長賞には、紀宝町立井田小学校6年の松田風翔君が詠んだ『ぼくの打球 秋風のって 飛んでいけ』、同町立矢渕中学校3年の前七穂さんが詠んだ『勉強を しなさいと言う 母と(せみ)』が選ばれた。紀南高校の森典英校長は16日、松田君と前さんを訪ねて表彰状を贈った。

 県内初のコミュニティスクールである同校の取り組みの一環で、地域の児童生徒が俳句づくりを通じて表現力を高め、豊かな感性を育むことが目的。今回は熊野市・南牟婁郡の小学校8校141人から257句、中学校8校531人から908句の応募があり、御浜町俳句会の審査のもと小中学校から10句ずつ入賞作品を選出した。

 地元スポーツ少年団で野球をやっている松田君は「打球がどこまでも飛んで行ってほしいという思いで作りました。中学生になっても野球を続けたい」と笑顔。一方、夏休みの宿題としてこの俳句作りがあり、勉強をしている際に思いついたという前さん。受賞の知らせを受けて「ビックリしました」と話した。

 入賞作品は今月下旬、道の駅「紀宝町ウミガメ公園」や道の駅パーク七里御浜ショッピングセンターピネ2階の紀南高校展示スペースに展示するという。

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