市民の声受け急遽議論 議員定数を削減か 熊野市議会 2月定例会に提出の見通し

 18日(金)に開会する熊野市議会の令和4年2月定例会に、議員定数削減についての案件が提出されることが本紙の取材でわかった。16日、議員らが市民の声を受け急遽、議員定数について協議している。

 熊野市議選は4月30日の任期満了に伴い、4月17日(日)告示、同24日(日)に投票が行われる。尾鷲市や紀宝町など近隣市町で議員定数削減が進む中、熊野市議会でも昨年6月に適正な規模に関する議論を進めるため「議員定数作業部会」を設置。外部専門家の協力を仰ぎ、熊野市と同規模の自治体の例などから、昨年12月9日時点では議員定数を「現状維持」としつつ「長期的に議論の必要性が有る重要課題」という共通認識を発表した。この経緯は2月に発行された「広報くまの」に「熊野市議会だより」として折込、全戸配布した。

 議員定数に関しては市民から削減を求める声が大きく、市役所や議会事務局などにも度々問い合わせなどが寄せられている。本紙にも連日のように削減を求める投稿や電話があった。

 こうした中、今月10日に開かれた市議会全員協議会で、議員定数削減に関する議論が行われた。全協会場となった会議室の扉が閉じられたため、記者は内容を確認できなかったが、複数の市議から後で状況を聞いた。それによると、一議員から定数削減案を出したいとの意見があった。これまでに議会全体で今回は「現状維持」という共通認識を発表して間もないこともあり、議論は熱を帯びたという。

 次期市議選には、議員定数削減だけを目的に出馬することをほのめかす元市議などの噂も上がっている。市議の中にはもともと定数削減の必要性を意見していたが、議会全体で「現状維持」を決めて発表した中で、その議会の総意を尊重して飲み込んでいた議員もいる。

 今回、議員提出議案で議員削減が出されるなら、提出した議員が次期市議選で有利に働くという見方も出来る。このため、どのような形で削減案が提出されるかも注目だ。

 なお、熊野の近隣市町の状況を見ると、尾鷲市では昨年5月の市議選から定数を3削減し10に。紀北町議会は今年11月の町議選から現行の定数16を2削減し14に。紀宝町議会も2023年の町議選から現行定数13から2削減し11にするなど、人口減少などから議員定数の削減傾向が続いている。

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