8月から青年海外協力隊としてカンボジアに派遣される御浜町志原出身の三上はるなさん(25)が15日、御浜町役場を訪れ、大畑覚町長を表敬訪問した。現地では幼児教育に携わる予定で、「遊びを通した学び」の大切さを伝えるとともに、御浜町や三重県の子どもたちとカンボジアの園児をオンラインでつなぐ交流も構想しており、「子どもたちや先生方を結ぶ架け橋になりたい」と抱負を語った。
青年海外協力隊は、国際協力機構(JICA)が実施する日本政府のボランティア事業。開発途上国で教育や保健、農業など幅広い分野の国際協力活動を行っている。15日、三上さんはJICA中部の影山正さん、JICA三重県国際協力推進員の堤真人さんと共に御浜町役場を訪問した。
三上さんは志原保育所、御浜小学校、御浜中学校、木本高校を卒業後、千葉大学教育学部へ進学。今年3月まで東京都内の保育園で3年間、保育士として勤務し、幼児教育の経験を積んだ。
派遣先はカンボジア東部・クラチェ州の幼稚園で、3~5歳児の保育に携わる予定。「保育士として働く中で、遊びを通して子どもたちが学び、成長していく姿を見て、その大切さを実感した。その経験を現地でも生かしたい」と意欲を見せた。また「故郷である御浜町は自分にとって大切な場所」と話し、カンボジアと御浜町のオンライン交流などを通じた国際交流にも取り組みたい考えを示した。
三上さんが青年海外協力隊を志したきっかけは、御浜中学1年生の時に聞いた元隊員・寺西勉さんの講話だった。寺西さんはフィリピンで活動した経験を持ち、現在は御浜町でかんきつ栽培に取り組んでいる。「中学生の頃に話を聞き、この道を目指したいと思うようになった」と振り返った。
大畑町長は「幼児教育は人格形成の基礎を築く大変重要な仕事。環境の異なる土地で困難もあると思うが、これまで培ってきた経験と温かい心があれば必ず乗り越えられる。健康に気を付け、子どもたちや先生方と心を通わせながら活動してほしい」と激励。「2年後、さらに成長した姿で帰国し、日本や御浜町のためにも力を尽くしていただければ」とエールを送った。

