保存会員の獣害対策など“結実” 例年比15%増の豊作 丸山千枚田9月には稲刈りの集い

 熊野市紀和町の丸山千枚田で9月12日(土)、オーナーを迎えての稲刈りの集いが開かれる。今年は豊作で例年の15%増となる収量が見込まれるとのことで、保存会員によるきめ細やかな獣害対策など日頃の努力が文字通り結実したようだ。

 田の保存活動を続けている丸山千枚田保存会の喜田俊生会長によると、豊作をもたらした要因の1つは水の管理が上手くいったこと。梅雨時に例年以上に雨が多かったため心配したが、必要な時期に十分な水が確保でき、梅雨明け後は晴れの日が続いたため、しっかりと養分を得たようだ。

 また、もう一つの要因として挙げられるのが獣害対策とのこと。保存会では今年、これまでよりきめ細やかに棚田を囲む電気柵と網を設置した。千枚田では田植えから稲が伸びる時期にシカ、稲穂が頭を垂れるこの時期にはイノシシとサルによる食害が問題となるため、これまで以上に柵の設置を徹底。それでもその隙を突いてイノシシが侵入することもあるが、その都度侵入口を防ぐなど対策を施し、サルについても爆竹やラジオなどで追い払うなどして徐々に被害が減少しているという。

 喜田会長は「イノシシは人間が『ここからは入らんやろ』と思うところから入ってくることもあるので、まだまだ気が抜けない。今年はしっかりと実が入ってずっしりと重みも感じられる。オーナーさんに収穫を楽しんでもらえるよう、稲刈りの集いまでは対策を続けていきます」と話していた。

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