「きほうの家」の完成祝う 紀宝町初の障がい者グループホーム

 紀宝町神内で2日、社会福祉法人和歌山県福祉事業団(松本一美理事長)が整備を進めていたグループホーム「きほうの家」が完成し、竣工式が行われた。開所は4月1日の予定で、町内初の障がい者グループホームとなる。

 同施設は町有地の無償貸与を受けて建設。同事業団は「共生社会の実現」を理念に掲げ、和歌山県内で障害者支援施設などを運営している。今回、紀宝町手をつなぐ親の会(山口博会長)からの強い要望を受け、町内での整備が実現した。

 グループホーム(共同生活援助)は、障がいのある人が地域で共同生活を送りながら、主に夜間に相談や入浴、排せつ、食事などの日常生活の支援を受けるサービス。孤立の防止や生活不安の軽減、心身の安定が期待される。定員は7人で、現在は男性5人が入居を予定している。

 竣工式には松本理事長、向井美樹也町長、萩野進也町議会議長、藤根正典県議、木下起査央町社会福祉協議会長、山口会長ら関係者約20人が出席。松本理事長は「ここは単なる住まいではなく、自分らしさを発揮し、地域と自然につながる生活の拠点。親の会の皆さまの思いを受け継ぎ、安心と尊厳を守る支援を積み重ねて参ります」と挨拶した。

 向井町長は同福祉事業団や関係者の尽力に感謝し「利用される皆さまにとって温かく安心できる第二のわが家となることを願っています」と祝辞。山口会長は「障がい者の成人の多くは保護者の介護、支援を得て日常生活を送っておりますが、親亡き後の生活に大変な不安を感じています。町内全ての障がい者が住み慣れた地域で安心して、自立した生活を送るため『障がい者グループホーム』の開設を願って活動してまいりました」と万感の思いで感謝を伝えた。

 施設は建築面積204・82平方㍍、延面積199・15平方㍍。総工費は約9600万円。リビング・ダイニングのほか、各居室には浴室とトイレを備え、プライバシーや生活リズムに配慮した設計となっている。一部居室は車いす利用を想定し、11・59平方㍍の広さを確保。施工は株式会社夏山組三重支店が担当した。主に紀宝町在住の知的障がい、精神障がいのある人を受け入れ、地域の中で安心して暮らせる拠点として期待が高まっている。

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