プラスの言葉心がけて 自分のこともっと知って 入鹿中田畑さん(M’s主宰)がキャリア講演

 熊野市紀和町の入鹿中学校(寺本育史校長)は18日、全校生徒を対象にキャリア教育講演会を行った。ダンスチームM’s主宰の田畑麻子さんが講師となり「プラスの言葉を心がけ、自分を知ることが未来につながる」と生徒たちを激励した。

 6月1、2日に予定している職場体験の事前学習の一環として、地域で活躍する人を講師に招き、進路選択や働くことの意義などについて学ぶ目的。講師の田畑さんは地域でダンス指導を行うと共に、学校現場でも体育科ダンス、市のストレッチ教室の講師なども務めている。

 田畑さんはダンス指導者になった経緯から「中学3年生の時は具体的な目標はなかった。だから皆に目標や夢がないといけないとは言えないですが、伝えたいことは、進路は自分で決めるのがいいと思います。周りの人たちからアドバイスをもらっても、最終的には自分で決めることが大事」と話した。

 講演は生徒たちの質問に田畑さんが答える対話形式で行われた。生徒たちからは「へこんだ時の立ち直り方」や「何のために仕事をしているのか」などの質問が出た。田畑さんは仕事のやりがいについて「ストレッチ教室が楽しみという言葉が嬉しい。引っ込み思案だった子どもがダンスを始めて表情が豊かになったり、人前に出ることが得意になったり成長を感じることが嬉しい。これはお金では買えない経験。失敗や辛かったことも含めていろいろな経験をさせてもらっています。私はやりがいを求めて仕事をしていると思います」と語った。

 また、田畑さんは毎朝起きた時に「今日も一日ツイてる、ツイてる」と前向きな言葉を声に出していると話し「プラスの言葉を吐き出すと心も体もついてくる。ありがとうなど、プラスの言葉をどんどん口に出して」と呼びかけた。

 生徒たちも「自分シート」を使い、自分の趣味や長所・短所、好きな科目、好きなこと、今やりたいこと、好きな言葉、将来の自分へのメッセージなどを考え、書き込んだ。田畑さんは「自分の事を知る事はきっと未来に繋がる」と助言。田畑さんは「なにか課題ができた時、まず考える。考えたら次に思いを口に出してみる。そしてその後イメージし、イメージしたことを実践する。イメージはとても大切。間違ったと思ったことがあったら、そこからやり直せばいい。皆さんの可能性を楽しみにしています。そして心から応援しているのでポジティブにがんばってください」とエールを送った。

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