色艶よく香り高い味 純米大吟醸「颪」 今年も美味しく仕上がる

 御浜町の水田農業を営む有志らでつくる「尾呂志『夢』アグリ」(辻本満哉世話人代表)が取り組む「尾呂志酒米プロジェクト2021」により、今年も日本酒「純米大吟醸『颪』(おろし)」が完成した。4日は関係者が御浜町役場を訪れ、大畑覚町長に「今年も美味しいお酒が出来ました」と報告した。

 同事業は県が取り組む「三重のふるさと応援カンパニー推進事業」の仲介により、平成26年5月に「尾呂志『夢』アグリ」と熊野市有馬町の熊野精工株式会社が「農山村活性化の取り組みに関する協定書」を締結した。締結期間の4年間は両者協働による酒造りが行われ、平成30年度から「尾呂志『夢』アグリ」が単独で継続している。今回で8年目となる。

 「田んぼからおちょこまで」を合言葉として、御浜町上野・栗須地区の水田(35㌃)で田植えを行い、生物多様性を守る方法で三重県の酒米「神の穂」を栽培。5月13日の田植えから田んぼの生き物調査を行い、9月8日に稲刈り。収穫された約1800㌔(31俵)の酒米を使い、伊賀市の大田酒造が醸造し、旨味あるやさしい味わいの日本酒が完成した。

 同酒造の大田勲代表取締役は「出来上がったお酒はタンクが良かったことと、杜氏であり太田酒造7代目の大田有輝が頑張ったこともあり、色艶がきれいで香りの高いお酒に仕上がりました。味わいは少し甘口よりで大変美味しい、いいお酒です」と太鼓判を押した。

 御浜町役場には「尾呂志『夢』アグリ」の辻本代表さんや、三重県熊野農林事務所紀州地域農業改良普及センターの小林真太郎技師らが訪問。大畑覚町長に今年も美味しいお酒が出来上がったことを報告した。

 大畑町長は「今年の新酒は上等なお酒に仕上がっていると思います。太田酒造をはじめ、ご支援いただいている三重県熊野農林事務所、関係者の皆様、また販売店の皆様に感謝いたします。地元で愛されるお酒として、町内外の方にも認知してもらうべく、行政としても特産品のお酒としてPRしていきたい。人口減少の中で後継者不足が心配されていますが、少数になっても良いものしっかりと残し続けていくことを真剣に考えていきたいと思っています。お酒造りを通じて地域に貢献していただいていることで、この地域にはこういった良いお酒があるということで、地域の盛り上がりにつながりますので引き続きお願いしたいと思います」と話した。

 「純米大吟醸『颪』」は720ミリ㍑で限定1200本を製造。定価2090円(税込み)。醸造元の大田酒造ほか地域内では御浜町川瀬の山田商店、ピネ内のリカーショップはしぢ、志原の小倉屋商店、熊野市では駅前特産品館、お綱茶屋、ワインハウスモリオカ、紀宝町では道の駅ウミガメ公園、尾鷲市ではおととで販売している。商品購入についての問い合わせは取り扱い各店まで。

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