労災防止へくまなく 建設現場で安全パトロール

 熊野労働基準監督署と国土交通省中部地方整備局紀勢国道事務所は18日、熊野市井戸町の国道42号井戸高架橋下部工事現場で労働災害防止に向けた建設現場の尾鷲・熊野・熊野道路支部合同安全パトロールを実施した。

 同事務所発注工事における労働災害や公衆災害等の工事事故ゼロを目指し、毎月出張所単位で受発注者による支部工事安全協議会を開催。座学や現場パトロールなどを実施しているもの。今回は熊野労働基準監督署と合同での現場安全パトロールとなり、同事務所職員や技術員、発注工事の受注業者から現場管理者など約50人が参加した。

 開会にあたり同事務所の井上英俊所長が「▽決められたルールを守る▽現場の整理整頓の徹底▽色んな現場の良いところを見つけて倣う―の3つを心がけ、引き続き現場の安全管理を」と挨拶。中部地方整備局管内の労災発生状況について、県内では11件の事故が発生しており、管内では減少しているが県内では若干の増加となっていることなどを説明し、安全対策の事例や労災の発生状況なども紹介した。

 その後、現場の安全パトロールを実施した。参加者は施工業者から工法などの説明を聞きながら通路の確保や資材の整頓、安全対策、各種表示などについて各々がチェック。良い点や改善点を出し合った。

 最後に熊野労働基準監督署の中島亮署長が「足場など色々と見させていただいたが、全体的に非常に整理整頓がなされており、悪い点は特に感じなかった。年末に向け無災害で取り組んでほしい」と講評。紀勢国道事務所の松田昇副所長が改善点を指摘し「ほかの現場にもよい所を真似していただければ。年始以降も工事が終わるまでは気を引き締めて無事故で進めていただきたい」と求めた。

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