最後まできれいな花を 夏の熊野路彩る花々 国道42号ボランティアが植栽

 熊野市木本町から御浜町阿田和にかけての国道42号線沿いで14日、花づくりボランティアグループが花壇の植え替えや清掃作業に励んだ。熊野市では自転車道整備の路肩拡幅のため今シーズンをもって花壇が撤去される。これまで毎年、もてなしの花を咲かせてきた「熊野古道花街道」のメンバーらは「やりきった感があります。最後まできれいな花を咲かせたい」と万感の思いとともに花苗を植えた。

 この花壇は国土交通省と地域住民らが協力して地域にふさわしい道づくりを行うボランティア・サポート・プログラムの一環。今シーズンは熊野市では「熊野古道花街道」御浜町では「浜街道おもう会」が取り組む。熊野市の花の窟神社から新宮側ではこれまで「七里御浜花街道」が整備を行っていたが、道路拡幅のため、昨シーズンで長年の役目を終えていた。

 14日は「熊野古道花街道」と「浜街道おもう会」が夏場に強いジニアプロフュージョン約5175本、シバザクラ約60本を植栽。各団体のメンバーらが夏の熊野路を花と笑顔で満たそうと、愛情を持って取り組んでいる。

 「熊野古道花街道」が受け持つ木本町から有馬町羽市木ではチェリーやイエロー、ホワイトなど5色のジニアを植えた。作業には会員をはじめ、七里御浜花街道のメンバーらも応援に参加。愛情を持って育てられた花々は7月後半には満開となり、まるで花火が広がるような色彩となる。

 2003年から22年間、活動を続けてきた「熊野古道花街道」の小西洋子代表はこれまでの活動や仲間の協力に感謝し「熊野大花火大会にやってくる人たちにもきれいな花を見せたい」と話した。河上敢二市長も自転車で訪れ、花植えに励む市民らに感謝の気持ちを伝えていた。

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