この地方の絵画グループ・なでしこArtists(榎本優子代表)による第15回なでしこArtists展が9日から、熊野市井戸町の市文化交流センターで始まった。同展は11日(日)まで。
同団体は平成21年、絵画教室やイラストレーター、制作など美術活動に精力的に取り組む女性が、グループによる展覧会を行う事で芸術活動を発信し、作家一人ひとりの技量を更に高めることを目的として発足。今回は榎本優子、海上浩子、坂口けい子、中山薫、中道晴子、前川裕子さんと新加入した小林真由美さんの7人が、この1年で制作した個性あふれる作品22点を出展した。
会場には日本画、水彩、アクリル、油彩、オイルパステル、顔彩など様々な手法で自由に表現した心象画や風景、静物画など、大小様々な作品がズラリ。前川さんによる第77回二紀展入選作品「今一番欲しい物」や、坂口さんによる第88回自由美術展出展作品「Origin~起源~」をはじめ、中道さんが描いた郷土の風景、小林さんならではの水彩画など、それぞれの特長を前面に出した展示となっている。
さらに立体作品として榎本代表が陶芸を、前川さんがマトリョーシカを出展。榎本代表は「会員それぞれが仕事や家事、育児、介護などの合間を縫って制作活動に励んできました。それぞれの個性が感じられる作品ばかりですので、この機会にぜひご高覧下さい」と呼びかけている。
開場時間は午前9時から午後7時(最終日は午後4時)まで。