海上綱渡りに大歓声 熊野灘ほうばい祭り

 熊野市のゴールデンウィークの名物イベント「第20回あら!さかな熊野灘ほうばい祭り」が4日、二木島港で開かれ、大いに賑わった。

 同イベントは二木島、甫母、遊木町の出身者らでつくる地域起こしグループ「荒志」(片岡龍介会長)が主催。新型コロナの影響で4年間中止していたが、昨年から復活した。

 午前9時30分の開始とともに続々と家族連れらが来場。荒志有志の太鼓演奏でオープニングを飾った。片岡会長が多くの来場者に感謝と歓迎の挨拶。河上敢二市長も訪れ、ほうばい祭りの盛況を喜んだ。

 会場では地元産品の販売や、荒志と親交のある地域おこしグループらの出店があり大繁盛。フリーマーケットやビアガーデンも賑わった。鯛汁振る舞いには長蛇の列が出来た。

 イベントの目玉の海上綱渡りには子どもから大人までが果敢に挑戦。大声援を受けながら、海の上、高さ8㍍に張られた綱を腕力だけで渡り、進んだ距離を競った。「中学生以下男子と女子の部」はなんと四日市市の森岡蓮君(5)が9・5㍍を進み見事優勝。「高校生以上男子と成年男子の部」は伊勢市の加藤元章さん(48)が33㍍を記録し、昨年に続き堂々の連覇を達成した。

 この後もサプライズイベントやお菓子ほりが行われ、大きな歓声が上がった。また、二木島での漁業体験をきっかけに交流が始まった、東京都の新渡戸文化学園と二木島地区の写真展では懐かしい写真なども展示され人気だった。

 絶好のイベント日和に恵まれた中、来場者は地元の言葉で、仲の良い友だちという意味の「ほうばい」どおり、大いに親睦を深めていた。

  • URLをコピーしました!