連合紀南、南熊労福協、三紀地区労センター合同による働く者の祭典「第96回紀南地区メーデー」(宇井広知実行委員長)が1日、熊野市労働福祉会館で開かれた。約150人が参加し、働くことを軸とした安心社会へ団結を固めた。
天候の関係で御浜町の七里御浜ふれあいビーチから場所を変更し開催。来賓として連合三重の番条喜芳会長はじめ、藤根正典県議、河上敢二熊野市長、大畑覚御浜町長、西田健紀宝町長、紀南地域活性化局の天野長志局長、生川進東海労働金庫熊野支店長、立憲民主党三重県参議院選挙区第1総支部長の小島智子さん、元県議の津村衛さんもお祝いに駆けつけた。
宇井実行委員長は「メーデーは労働者の地位、労働条件の向上だけでなく、人権や労働基本権の確立、民主主義の発展、恒久平和の希求など社会に向けてのメッセージを発信しています。戦後80年の節目、芳野連合会長の言葉を借りれば『平和なくして労働なし』『民主主義なくして労働運動なし』。先人への敬意と感謝を新たに、私たち紀南地域の労働3団体も一体となって取り組みを進めなければならない」と挨拶。夏の参院選や6月の尾鷲市長選挙にも触れ「これからも働くことを軸とする安心社会、子どもたちの環境など、力を合わせ取り組みを進めましょう。メーデーバンザイ」と呼びかけた。
引き続き連合三重の番条会長、地元首長を代表し大畑御浜町長、藤根正典県議、小島、津村さんがそれぞれ祝辞。この後、被災地支援や平和、賃上げ、ジェンダー平等の実現、誰一人取り残されることのない社会を目指すことなどを盛り込んだメーデー宣言を採択。メーデースローガンには「次代につなぐ平和の願い!みんなでつくろう支え合う安心社会と確かな未来(あした)を!」を掲げ、団結を深めた。
また、閉会後にはお楽しみ抽選会があり、参加者が楽しいひと時を過ごした。