全日本マスターズ陸上 夢の金メダル2つ獲得 新鹿大﨑辰機さん(80歳)2種目で優勝

 熊野市新鹿町の大﨑辰機さん(80)が7~9日に山口県山口市の「維新みらいふスタジアム」で開催された「第44回全日本マスターズ陸上競技選手権2023山口大会」のM80カテゴリー(80歳~84歳)で2つの金メダルを獲得した。間もなく81歳の誕生日を迎える大﨑さんは「これからもケガをしないよう気をつけ練習を続けたい」と更に精進を重ねている。

 全国から陸上競技選手が参加する「全日本マスターズ陸上」は新型コロナウイルス感染症の影響で、今年4年ぶりの開催となった。男子は20歳から97歳まで2312人が出場し27種目、女子は19歳から90歳まで503人が24種目の競技に参加した。

 大﨑さんは学生時代、器械体操やボクシングを経験。陸上競技はしていなかったが、70歳の時に同級生の笠松晃さんに誘われ、マスターズ陸上に参加。これまでハードルなどで全日本マスターズの銀、銅メダルを獲得してきた。

 コロナ禍でマスターズが4年中止になり、今年はM80のカテゴリーに参加した大﨑さん。7日は200㍍ハードルで42秒40、9日には80㍍ハードルで18秒87をマークし、それぞれ見事優勝した。「これまで銀や銅メダルはいくつか取りましたが、夢だった金メダルが取れて嬉しい」と話した。

 大﨑さんは年間を通じて朝は夫人とウォーキング、日中は旧新鹿中学校の運動場で草刈りをして自前のハードルを設置しトレーニングを重ねているという。「今年は今回の大会がシーズンの最後。これから来年1月まではシーズンオフなのでウォーキングが中心。2月からまた運動場で練習を再開します。80歳なので大きな怪我をしないよう、継続して練習することが大切。これからも大会で知り合ったライバルや友人たちと競い合っていきたい」と力強く語った。

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